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2月の会長ご挨拶

 

 日々の寒さの中にも、幾分か春の気配を感じるこの頃です。
繁昌亭にとって、一番厳しい月がやってきました。
2月は昔から興行界は、映画をはじめ、どんな舞台も厳しい月といわれております。
お出かけになるにも寒さの前にたじろいでしまわれることでしょう。
そんな中でも映画「アバター」は興行収入を塗り替えました。
それも同じ監督の「タイタニック」をです。
稼げる映画はやはり名作です。傑作です。
「アバター」は公開の日に観に行きましたが、とんでもないスケールの映画です。今までに観たことがないような迫力のある画面の連続です。
それが3Dで目の前に迫ってくるのですから、感動、感激の映画といえるでしょう。
お話は、現実味がありません。
遠い将来、宇宙のどこかの星の話です。
それでも、引き込まれてゆくのは、現実味はなくても、現代人にとって充分に分かる情感であり、さもありなんという、自然なストーリー展開だからです。
「タイタニック」は過去にあった歴史的事実を踏まえた創作ですが、今回は全く違う、未来の宇宙のお話です。
こんなに違うものを創り上げた監督の才能に感心するばかりですが、二つの作品に共通するものがあります。
それは一見、叶わぬ想いをなし遂げるために何が何でも貫き通すという、パッションです。
想いを貫くという、憧れと、普遍的な感情はどの時代、どこの国でも共通しています。
「アバター」を観て、 落語も同じだと感じました。
現代の、現実の世界とは違っても 話に流れているテーマは現代に通じるものであればお客様に感動を与えることができるということです。
いかに、落語の世界を身近なものとして、感情移入してもらえるかが、プロの落語家としての見せ所だと思います。
落語は「アバター」のようにお金はかかってはおりませんが、1人の芸人が作り出す、笑いの世界は「アバター」の世界に匹敵するものがあると、自負いたしております。
どうか、そのことを体感しに繁昌亭にお越しくださいませ。
2月、 皆様のお越しを待っております。


 

 

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